ヴィクトリア時代中期、ヴィクトリアンロココの薔薇、お花とスクロールの打ち出し彫刻が見事な、素晴ら
しいティーケトルとスタンドのセットです。
ティーケトルは、昔はキッチンが地下にあり、階上の居間からは遠かったため、ティー用のお湯が冷めない
ように、沸かしたお湯をケトルにいれ、下からオイルのヒーターで温めておいたものです
メーカー刻印はございませんが、明らかにヴィクトリア時代のトップ職人の手による、ハンドクラフトのお
品です。年代はヴィクトリア時代中期1850 年頃のものと推定されます。
ハンドチェイシング*の美しさが際立っています。花びらのどこをふくまらせ、どこを抑えるか、葉やスク
ロールの膨らませ方、はね方などのバランスが絶妙で、本当に立体感のある、素晴らしい彫刻技術です。
この品も中心のスクロールと薔薇やお花の彫刻にも圧倒されますが、注ぎ口は美しいフルーテッドと呼ばれ
るたて溝をつける、装飾技法で装飾されており、そこへスクロールや葉などが細かくフラットチェイシング
で彫刻されています。
鋳金細工で作られた、典型的なヴィクトリアンロココ、ルイスタイルの鷲頭の注ぎ口にギリシャ神話の神様
と思われるモチーフ、躍動感あるあふれるお花の摘み、そして非常に細かなディーテイルが素晴らしいお花
のガーランド装飾。見ているだけでため息が出そうです。
ベース部分は、蝶番のような輪に棒を差し込んでケトル部分と結合できるようになっています。バーナーの
部分は外側のハンドルを回すと芯の支えが繰り出されるようになっており、内側のハンドルを回すとふたが
閉まって、火を消せるようになっています。
状態は、蓋付近の鏡面仕上げの部分にシルバーのはがれを伴わない、数ミリのキズが数本。真ん中のスクー
ルの中にスレが少々ございますが、いずれもシルバーのはがれを伴うものではなく、その他の部分は非常に
きれいな状態で、1850 年代のお品としては非常に素晴らしいエクセレントコンディションです。内側もき
れいにポリッシュされており、とてもきれいな状態です。
アフタヌーンティーのテーブルを華やかに演出してくれる、とても素敵なティーケトル。
この機会にぜひ、あなたのコレクションに加えてください。
【サイズ】直径21cm×高さ26cm
【年 代】1850 頃(ビクトリアン時代中期)
【材 質】シルバープレート
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SOLD OUT
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